sachitowaconsultingのブログ

みんなが幸せに向かえる世の中であってほしい

戦争と平和と幸福とーその3「何が起こっているのか」

戦争のない、核のない世界は絵空事ではない。けれども、容易く手に入る真実ではない。私たちにできることはなんだろうか。さちとわなりに考察を進めたい。

何が起こっているのか

 おそらく多くの人々は、自分も自分の大切な人も見ず知らずの人でさえ傷ついたり命や自由、人としての権利を奪われたりすることに恐怖を感じるだろうし、悲しみや心の痛みを感じるだろう。

 それなのに、なぜ、戦争の準備をするのか。相手のなわばりに敢えて踏み込みそのなわばりを奪うのは、自分の仲間が存続できないほどの危機に晒されているからなのか?

 作物の育たない痩せた土地や水のない土地、災害の多い土地にさえ、他の土地を奪いに行くようなことはせず争いを避けて暮らし続けている人びとがいる。

 それなのになぜ、戦争の準備をするのか。

 おそらく・・・権力とお金の魔力によるものだと思う。権力やお金を手に入れて何を成したいのか、は見えてこない。人々を人とも思わず傷つけ命さえも脅かしてまで権力やお金を集めるのは何のためか。何のためでもない。それ自体が目的になっている。むしろ、それらを失う恐怖を持っている。その魔力は多分「依存症」なのだと思う。「権力依存症」と「お金依存症」。そして、「人」の命や尊厳に差別をつけ、自分たち権力者やそのための支援者、資産家以外の命や尊厳を軽んじている自分たちにも気づいていない思いを持っている。

 権力とお金の魔力は強く、容易に依存症に陥ってしまうのだろう。権力や財力がなくても無条件に愛される存在であるという実感、無条件に人を愛する心、何よりお金も権力もない自分でも認め愛せる自己肯定感が育っていないのではないか。金と権力でしか愛された記憶が乏しいか、金や権力で得た愛情の方が強烈に蜜の味だからかー

どうすることができるか

 簡単には変えられないけれど、存在そのものを尊び合う思いを培っていかねばならない。一人でも多くの人々が。

 国同士でも同じだと思う。非があるからと追い込んで、権力や金を失うことに恐怖を抱いている権力者たちの恐怖をさらに煽れば、さらに権力を強め金を集め他国にもその権威をちらつかせるだろう。取り囲んで銃口を突きつければ、いつかは緊張のバランスが崩れてしまう。ロシアの侵攻の背景にはこういったことも無縁ではなかったと考えている。自分たちには火の粉のかからないところで協力しているようなふりをして、実は、両国の無垢の命は多少犠牲にしても構わないという思惑が透けて見えるように思う。

 簡単にはいかないだろう。自分たちの世代は見届けられないかもしれない。国の環境も文化も気質も違う、宗教も違えば価値観も違う。それでも粘り強く国同士もお互いを尊重し合い、助け合うという思いを培っていくしかないと思う。

 すぐに答えは出なくても、日本がそんな外交の先駆者になってほしいと思うし、なっていくべきではないかと思う。唯一の被爆国であり、大日本帝国の失敗に学び日本国憲法の誇る国への転換と発展をしてきた日本だからこそ。

 

その4 では、「平和で幸福な世界のために私たちにできること」を考えてみたい。